35AM016|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔バイオフィルムの特徴はどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b:細菌の密度を調節する
この問題のポイント
口腔バイオフィルムを、単なる浮遊細菌の集まりではなく、細胞外基質内で組織化された微生物共同体として理解します。
解説
バイオフィルム内の細菌は、菌体外多糖などからなるマトリックスに包まれ、立体的な微小コロニーを形成します。細菌はシグナル物質を介するquorum sensingによって周囲の菌密度を感知し、遺伝子発現や代謝、病原因子産生などを調節します。内部には酸素、栄養、pHの勾配が生じ、一般に深部ほど酸素が少なくなります。薬剤が浸透しにくく、代謝の低い菌も存在するため、洗口剤だけでの除去は困難で、歯ブラシや専門的機械的清掃による物理的破壊が基本です。
選択肢の確認
- a 細菌が単層である:実際には複数層の三次元構造をつくるため誤りです。
- b 細菌の密度を調節する:quorum sensingなどにより共同体として調節するため正しいです。
- c 深部ほど酸素分圧が高い:表層で酸素が消費され、深部は低酸素になりやすいです。
- d 洗口剤で容易に除去できる:基質に守られて抵抗性が高く、機械的除去が必要です。
覚えるポイント
バイオフィルムの要点は立体構造・細胞外基質・菌同士の情報伝達・薬剤抵抗性です。管理の中心は毎日の機械的プラークコントロールです。