第48回・2025年
48A111|第48回 救急救命士国家試験 過去問
交通事故傷病者で腸管損傷を想起する腹部の身体所見はどれか。1つ選べ。
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正解2
正答
2.腹壁の緊張
この問題のポイント
腸管損傷では腹膜炎が起こり、腹壁が硬く緊張するので答えは2です。腹膜刺激症候の代表が筋性防御です。
解説
交通事故ではシートベルトやハンドルで腹部が強く圧迫されます。すると小腸などの腸管が傷つき、消化液や便が腹腔内に漏れます。漏れた内容物が腹膜炎を起こし、腹壁が硬く緊張します(筋性防御・板状硬)。腹膜炎では腸蠕動音は亢進ではなく減弱・消失します。腫瘤の触知や動脈拍動の触知は腹部大動脈瘤などの所見です。腹壁静脈の怒張は肝硬変の門脈圧亢進の所見です。腸管損傷は受傷直後は症状が乏しく、時間とともに腹膜刺激症候が現れることに注意します。
選択肢の確認
1.腫瘤の触知:腫瘍や大動脈瘤の所見で、腸管損傷を示す所見ではありません。
2.腹壁の緊張:腹膜炎による筋性防御で、腸管損傷を想起する所見です。正答です。
3.腸蠕動音の亢進:腹膜炎では腸蠕動音は減弱・消失します。
4.動脈拍動の触知:腹部大動脈瘤の所見です。
5.腹壁静脈の怒張:門脈圧亢進の所見です。
覚えるポイント
「腸管損傷=遅れて腹膜炎(筋性防御・反跳痛・腸雑音消失)、シートベルト痕は腹腔内損傷の警告」。
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