47D003|第47回 救急救命士国家試験 過去問
救急隊員として次の活動を行った。傷病者は22歳の女性。自転車に乗り交差点を青信号で直進中に信号無視の乗用車に跳ねられた。現場到着時、頭部に挫創はあったが、意識JCS1、呼吸、脈拍、血圧は安定していた。二次救急医療機関を選定し搬送を開始したが、意識JCS200に低下したため、三次救急医療機関に選定を切り替え搬送した。 翌日ニュースでその傷病者の死亡を知った。その2日後から搬送中のことを思い出して夜もよく眠れず、交通事故傷病者の対応中ドキドキして仕事に身が入らなくなった。それ以降しばらくそのような症状が続いたが、2週間後には落ち着き集中力も回復した。 この救急隊員の症状として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2.急性ストレス障害
この問題のポイント
外傷的な出来事の後、再体験(思い出して眠れない)、過覚醒(動悸・集中困難)などの症状が数日以内に始まり、1か月以内に軽快した場合は急性ストレス障害です。1か月以上続けば心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されます。
解説
急性ストレス障害は、悲惨な体験の直後から1か月以内に生じる一過性のストレス反応で、再体験、回避、過覚醒、解離症状などがみられます。本例は2日後から症状が始まり2週間後には落ち着いており、期間が1か月未満なので急性ストレス障害に該当します。PTSDは症状が1か月以上持続するもので、急性型(3か月未満)、慢性型(3か月以上)、遅発型(6か月以上経過してから発症)に分けられます。パニック障害は予期しないパニック発作を繰り返す疾患です。
選択肢の確認
1.パニック障害:外傷体験と関係なくパニック発作を繰り返す疾患です。
2.急性ストレス障害:1か月以内に軽快した本例に該当します。正答です。
3.急性型の心的外傷後ストレス障害:症状が1か月以上続く場合です。
4.慢性型の心的外傷後ストレス障害:3か月以上続く場合です。
5.遅発型の心的外傷後ストレス障害:6か月以上経ってから発症する場合です。
覚えるポイント
「1か月以内に軽快=急性ストレス障害」「1か月以上持続=PTSD(3か月未満は急性型、以上は慢性型、6か月後発症は遅発型)」。