第49回・2026年

49A108|第49回 救急救命士国家試験 過去問

交通事故で受傷した妊娠32週のショックを呈する傷病者を搬送する際に最も適切な体位は図のどれか。1つ選べ。

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正解4

正答

4.D

この問題のポイント

妊娠後期の妊婦は、全身固定したまま左側を下に15〜30度傾けて運ぶので、答えは図のDです。仰向けのままだと大きな子宮が下大静脈を圧迫し、血圧が下がるからです。

解説

妊娠後期は子宮が大きく、仰臥位(仰向け)では子宮が下大静脈(下半身から心臓へ血液を戻す太い静脈)を押しつぶします。
すると心臓に戻る血液が減り、血圧が下がります。これを仰臥位低血圧症候群といいます。
下大静脈は背骨の右側を走っています。左に傾けて子宮を左へ寄せると、圧迫がとれます。
外傷なので脊椎を守るため、バックボードごと傾けます。
図のAは水平な仰臥位、Bは右側を下に傾けた体位、Cは頭を低くした体位、Eは上半身を起こした体位です。
いずれもショックを呈する妊娠後期の外傷傷病者には適しません。

選択肢の確認

1.A:水平な仰臥位では下大静脈が圧迫されます。
2.B:右に傾けると子宮が下大静脈側へ寄り、圧迫が悪化します。
3.C:頭を低くしても下大静脈の圧迫はとれません。
4.D:左側を下に傾けた適切な体位です。正答です。
5.E:上半身を起こすと脊椎の保護と血圧の維持の点で不適切です。

覚えるポイント

「妊娠後期の外傷=全身固定して左に15〜30度傾ける(仰臥位低血圧症候群の予防)」。

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