48A116|第48回 救急救命士国家試験 過去問
皮膚から吸収されることで中毒症状を引き起こす物質はどれか。1つ選べ。 ※公式の注意事項により、2と5のいずれも正解として採点された。
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正解: 2 または 5
正答
2.有機リン(5.メタノールも正解として扱われた)
この問題のポイント
有機リン(農薬)は皮膚から吸収されて中毒を起こすため、汚染された衣服を脱がせて皮膚を洗浄する除染が必要です。メタノールも皮膚からの吸収により中毒を起こし得るため、公式には2と5のいずれも正解とされました。
解説
有機リン系農薬は脂溶性で皮膚からよく吸収され、コリンエステラーゼを阻害して縮瞳、流涎、気管支分泌の増加、徐脈、痙攣などを起こします。救助者への二次汚染を防ぐため防護具を着用し除染します。メタノールも経皮吸収され、代謝物のギ酸によりアシドーシスと視神経障害を来します。ベンゼンは主に吸入、アスベストは吸入による肺疾患、一酸化炭素は吸入による中毒で、皮膚吸収は主な経路ではありません。
選択肢の確認
1.ベンゼン:主に吸入で中毒を起こします。
2.有機リン:皮膚吸収で中毒を起こします。正答です。
3.アスベスト:吸入による肺疾患の原因です。
4.一酸化炭素:吸入による中毒です。
5.メタノール:皮膚吸収でも中毒を起こし得るため正答として扱われました。
覚えるポイント
「経皮吸収する中毒物質=有機リン・メタノール・フェノールなど→脱衣と皮膚洗浄、救助者の防護」。