Y2023M10E2Q29|第2023年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
ストレスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、ストレッサーに対する心身の反応、関係するホルモン、職場のストレス要因及びストレス関連疾患が問われています。
ストレス反応は、ストレッサーの種類、強さ、持続時間、本人の受け止め方などによって異なります。
また、ストレス反応は心身の活動を一律に抑圧するものではなく、交感神経系などを介して活動を高める反応も生じます。
解説
ストレッサーとストレス反応
外部又は内部から心身に加わる刺激を、ストレッサーといいます。
ストレッサーには、次のようなものがあります。
- 仕事量や仕事の質
- 人間関係
- 昇進、転勤、配置替え
- 騒音、気温、湿度、悪臭
- 疾病、睡眠不足
- 家庭上の問題
ストレッサーに対して生じる心身の反応が、ストレス反応です。
適度なストレスでは注意力や活動性が高まることがあります。
一方、強すぎるストレスや長期間続くストレスは、疲労、抑うつ、不安、睡眠障害、身体症状などにつながることがあります。
したがって、ストレッサーは形態や程度にかかわらず、必ず心身の活動を抑圧するという説明は誤りです。
自律神経系と内分泌系
ストレスを受けると、交感神経系や内分泌系が働きます。
関係する主な物質には、次のものがあります。
- ノルアドレナリン
- アドレナリン
- コルチゾールなどの副腎皮質ホルモン
これらにより、心拍数増加、血圧上昇、血糖値上昇など、危険へ対応するための反応が生じます。
ストレス関連疾患
ストレスが長期間持続すると、高血圧症、虚血性心疾患、消化性潰瘍などの発症や悪化に関係することがあります。
ただし、これらの疾患はストレスだけで決まるものではなく、遺伝、生活習慣、既往歴など複数の要因が関係します。
ひっかけポイント
ストレス反応は一律に心身を抑圧するものではありません。急性期には、交感神経系の働きによって心身の活動が高まることがあります。
メンタルヘルス対応のポイント
衛生管理者は、本人の訴えを否定せず、業務量、労働時間、人間関係、職場環境などを確認します。必要に応じて産業医、保健師、人事労務部門、外部相談機関と連携します。
選択肢の確認
1.外部からの刺激であるストレッサーは、その形態や程度にかかわらず、自律神経系と内分泌系を介して、心身の活動を抑圧する。
正答。記述としては誤り。
ストレス反応は、ストレッサーの種類、強さ、持続時間、本人の受け止め方などによって異なります。また、交感神経系や内分泌系を介して心拍数や活動性が高まる場合もあり、一律に心身の活動を抑圧するわけではありません。
2.ストレスに伴う心身の反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している。
記述としては正しい。
ストレス反応には、交感神経系からのノルアドレナリン、副腎髄質からのアドレナリン、副腎皮質からのコルチゾールなどが関与します。
3.昇進、転勤、配置替えなどがストレスの原因となることがある。
記述としては正しい。
昇進は一般に好ましい出来事と考えられる場合もありますが、責任や役割の変化を伴うため、転勤や配置替えと同様にストレッサーとなることがあります。
4.職場環境における騒音、気温、湿度、悪臭などがストレスの原因となることがある。
記述としては正しい。
騒音、暑熱、寒冷、湿度、悪臭などの物理的・化学的な職場環境要因も、心身へのストレッサーとなります。
5.ストレスにより、高血圧症、狭心症、十二指腸潰瘍などの疾患が生じることがある。
記述としては正しい。
慢性的なストレスは、自律神経系や内分泌系を介し、高血圧症、狭心症、消化性潰瘍などの発症や悪化に関係することがあります。
覚えるポイント
- ストレッサーへの反応は、種類、強さ、持続時間、個人差によって異なる。
- ストレス反応は、心身の活動を一律に抑圧するものではない。
- ストレス反応には、カテコールアミンや副腎皮質ホルモンが関与する。
- 昇進、転勤、配置替えもストレッサーになり得る。
- 騒音、温熱、悪臭などの職場環境もストレス要因となる。
- 長期的なストレスは、循環器疾患や消化器疾患に関係することがある。