Y2024M04E2Q19|第2024年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
ノロウイルスによる食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、ノロウイルスの増殖場所、加熱による不活化、潜伏期間、発生しやすい季節及び主な症状が問われています。
ノロウイルスによる食中毒の潜伏期間は、一般に24~48時間程度です。
したがって、「1~2日」とする選択肢3が正しい記述です。
解説
ノロウイルスは、少量でも感染が成立しやすく、感染者の便や吐物を介して広がります。
食品を介する食中毒のほか、人から人への接触感染や、吐物の処理時に生じた飛沫などによる感染も起こります。
食品中での増殖
ノロウイルスは、細菌と異なり、食品中で増殖することはできません。
人の腸管の細胞内で増殖します。
また、食品中で毒素を産生して発症させるものでもありません。
加熱
ノロウイルスは加熱によって感染性を失わせることができます。
加熱が必要な食品では、中心部を85~90℃で90秒間以上加熱することが、感染防止の目安とされています。
潜伏期間と症状
潜伏期間は、一般に24~48時間程度です。
主な症状は、次のとおりです。
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 軽度の発熱
多くは数日で回復しますが、高齢者や乳幼児などでは脱水に注意が必要です。
発生時期
ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は、一般に冬季に多く発生します。
ただし、年間を通じて発生する可能性があります。
ひっかけポイント
ウイルスは食品中で増殖せず、毒素も産生しません。食品中で増殖して毒素を作る細菌性食中毒と区別します。
衛生管理者としての実務ポイント
吐物や便を処理するときは、手袋、マスク、使い捨てエプロンなどを着用します。処理後は石けんと流水で手洗いを行い、汚染場所は適切な濃度の次亜塩素酸ナトリウムで処理します。
選択肢の確認
1.食品に付着したウイルスが食品中で増殖し、ウイルスが産生した毒素により発症する。
誤り。
ノロウイルスは食品中では増殖できず、人の腸管細胞内で増殖します。また、毒素を産生して発症させるものではありません。
2.ウイルスの感染性は、長時間煮沸しても失われない。
誤り。
ノロウイルスは適切な加熱によって不活化できます。十分な温度と時間で加熱することが重要です。
3.潜伏期間は、1~2日である。
正しい。
ノロウイルスに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、一般に24~48時間程度です。
4.発生時期は、夏季が多い。
誤り。
ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は、一般に冬季に多く発生します。夏季に多いとする記述は適切ではありません。
5.症状は、筋肉の麻痺などの神経症状が特徴である。
誤り。
ノロウイルスの主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状です。筋肉の麻痺などの神経症状が特徴となる食中毒としては、ボツリヌス菌による食中毒などがあります。
覚えるポイント
- ノロウイルスは食品中では増殖しない。
- 毒素を産生して発症させるものではない。
- 潜伏期間は一般に24~48時間程度である。
- 主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛である。
- 冬季に多いが、年間を通じて発生する可能性がある。
- 石けんと流水による手洗い、適切な加熱、吐物処理が重要である。