Y2024M10E2Q23|第2024年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、吸気と呼気、呼吸中枢、外呼吸、呼吸を促進する要因及びチェーンストークス呼吸の特徴が問われています。
肺胞内の空気と肺毛細血管内の血液との間で行われるガス交換を、外呼吸といいます。
解説
呼吸には、肺に空気を出し入れする換気と、酸素及び二酸化炭素を交換する働きがあります。
吸気では、横隔膜が収縮して下がり、胸郭が広がります。胸腔内圧が低下するため、外気が肺内へ流れ込みます。
呼気では、通常は横隔膜が弛緩して上がり、胸郭が縮小します。肺内の空気が体外へ押し出されます。
ガス交換は、次の二つに分けられます。
- 外呼吸は、肺胞内の空気と肺毛細血管内の血液との間のガス交換です。
- 内呼吸は、全身の毛細血管内の血液と組織細胞との間のガス交換です。
呼吸中枢は主として延髄にあり、橋も呼吸の調節に関与します。血液中の二酸化炭素濃度の上昇や水素イオン濃度の上昇などが、呼吸を促進する重要な刺激となります。
ひっかけポイント
肺胞と血液の間が外呼吸、血液と組織の間が内呼吸です。「体の内側で行われるから外呼吸ではない」と考えないようにします。
救急処置のポイント
呼吸が普段どおりでない、反応がないなどの異常を認めた場合は、直ちに応援要請、119番通報、AED手配を行い、必要に応じて胸骨圧迫を開始します。
選択肢の確認
1.横隔膜が下がり、胸郭内の内圧が低くなるにつれ、気道を経て肺内へ流れ込む空気が呼気である。
誤り。
横隔膜が下がって胸腔内圧が低下し、肺内へ空気が流れ込む現象は呼気ではなく吸気です。呼気は、肺内の空気を体外へ排出する過程です。
2.呼吸に関与する筋肉は、間脳の視床下部にある呼吸中枢によって支配されている。
誤り。
呼吸中枢は主として延髄にあり、橋も呼吸のリズム調節に関与します。視床下部は体温調節、自律神経、内分泌などに関与しますが、呼吸中枢の主座ではありません。
3.肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸である。
正しい。
肺胞と肺毛細血管との間では、酸素が血液中へ移動し、二酸化炭素が肺胞内へ移動します。このガス交換を外呼吸といいます。
4.身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
誤り。
身体活動時の呼吸増加には、血液中の二酸化炭素濃度や水素イオン濃度の上昇、神経性刺激などが関係します。窒素分圧の上昇が主な刺激となるわけではありません。
5.チェーンストークス呼吸とは、肺機能の低下により呼吸数が増加した状態をいい、喫煙が原因となることが多い。
誤り。
チェーンストークス呼吸は、呼吸が徐々に深くなった後、徐々に浅くなり、無呼吸を挟んで同じ周期を繰り返す異常呼吸です。単なる呼吸数の増加を意味するものではありません。
覚えるポイント
- 横隔膜が収縮して下がると吸気が起こる。
- 呼吸中枢は主として延髄にあり、橋も調節に関与する。
- 肺胞と血液とのガス交換は外呼吸である。
- 血液中の二酸化炭素の増加は、呼吸を促進する重要な刺激である。
- チェーンストークス呼吸は、呼吸の増減と無呼吸を周期的に繰り返す。