Y2025M04E1Q17|第2025年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、化学物質ごとの代表的な健康障害が問われています。
誤っているものを選ぶ問題なので、正答の選択肢は「記述として誤り」です。
解説
化学物質による健康障害は、物質ごとに標的臓器や作用機序が異なります。
一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと強く結合して、一酸化炭素ヘモグロビンを形成します。その結果、血液が酸素を運ぶ能力が低下し、組織が酸素不足になります。
したがって、一酸化炭素中毒の本質は「酸素運搬能力の低下」です。
選択肢1のように、ヘモグロビン合成の障害による貧血、溶血などがみられるという説明は、一酸化炭素中毒としては適切ではありません。
ヘモグロビン合成障害による貧血は、鉛中毒などで問われる内容です。
ひっかけポイント
一酸化炭素は「ヘモグロビンに結合して酸素運搬を妨げる」と覚えます。「ヘモグロビン合成障害」と混同しないようにします。
化学物質管理のポイント
有害ガスは臭いで判断できない場合があります。測定、換気、警報器、呼吸用保護具、立入管理、緊急時対応を組み合わせて管理します。
選択肢の確認
1.一酸化炭素による中毒では、ヘモグロビン合成の障害による貧血、溶血などがみられる。
正答。記述としては誤り。
一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合し、酸素運搬能力を低下させます。ヘモグロビン合成の障害による貧血や溶血が主な障害という説明は適切ではありません。
2.二酸化窒素による健康障害では、肺水腫、気管支炎などがみられる。
記述としては正しい。
二酸化窒素は刺激性のガスで、吸入により気道や肺に障害を起こします。肺水腫、気管支炎などがみられることがあります。
3.シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。
記述としては正しい。
シアン化水素は、細胞内での酸素利用を妨げます。血液中に酸素があっても細胞が利用できなくなり、呼吸困難、けいれん、意識障害などが起こります。
4.硫化水素による健康障害では、脳神経細胞の障害による意識消失、呼吸麻痺などがみられる。
記述としては正しい。
硫化水素は高濃度では非常に危険で、意識消失や呼吸麻痺を起こすことがあります。救助時の二次災害にも注意が必要です。
5.弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。
記述としては正しい。
弗化水素などのフッ素化合物の慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯などがみられることがあります。
覚えるポイント
- 一酸化炭素は、ヘモグロビンに結合して酸素運搬を妨げます。
- 二酸化窒素では、肺水腫や気管支炎が問題になります。
- シアン化水素は、細胞内での酸素利用を妨げます。
- 硫化水素では、意識消失や呼吸麻痺が重要です。
- 弗化水素の慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯を押さえます。