112D4|第112回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚精神科発達障害・児童青年

Tourette症候群について正しいのはどれか。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

Tourette症候群は複数の運動チックと音声チックを特徴とする神経発達症です。チックは短く、急速で、反復する運動や発声です。

解説

まばたき、顔をしかめる動作、首振りなどの運動チックに、咳払い、鼻鳴らし、声を出すなどの音声チックが加わります。汚言は音声チックの一種ですが、全例にみられるわけではありません。

通常は小児期に発症し、症状は増悪と軽快を繰り返します。診断では発症から1年以上の持続や18歳未満の発症などを確認します。運動チックと音声チックが常に同時に存在する必要はありません。緊張、疲労、場面によって程度が変わり、一時的に抑えられることもあります。

選択肢の確認

a 乳児期に発症する。
誤り。典型的には幼児期後半から学童期に始まります。乳児期発症を標準的な特徴とする疾患ではありません。

b 発達の退行を伴う。
誤り。獲得済みの能力が失われる発達の退行は中心的特徴ではありません。ADHDや強迫症状の併存とは区別します。

c 音声チックを認める。
正しい。音声チックは診断上の重要な特徴です。咳払いなども含まれ、意味のある言葉を発する場合だけではありません。

d 6か月以内に症状は消失する。
誤り。6か月以内に必ず消失する疾患ではありません。1年以上にわたる経過をもち、思春期以降に軽快する例もあります。

e 場面による症状の変動を認めない。
誤り。ストレスや疲労で増悪し、集中している場面で軽くなるなど、状況により変動し得ます。

覚えるポイント

  • Tourette症候群は運動チック+音声チック。
  • 経過と場面による変動を確認し、発達退行とは区別します。

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