112E24|第112回 医師国家試験 過去問
診療ガイドラインについて正しいのはどれか。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
診療ガイドラインは、研究の根拠と利益・害などを整理して意思決定を支えるものです。患者の個別性を無視して一律に当てはめる命令ではありません。
解説
ガイドラインは臨床上の疑問に対し、関連する研究を系統的に評価し、推奨を示します。治療の利益と害、根拠の確実性、患者の価値観や医療資源なども検討します。医療者はその内容を患者へ分かりやすく伝え、選択肢を一緒に考えます。
併存疾患、年齢、臓器機能、他薬との相互作用、本人の希望が研究対象と異なれば、推奨をそのまま適用しにくいことがあります。推奨と異なる対応を選ぶ場合も、理由を説明・記録して妥当性を検討します。
選択肢の確認
a 症例報告を新たに集積して作成される。
誤り。新たな症例報告の集積だけで作るものではなく、既存研究の系統的検索・評価などを基に作成します。
b 併存疾患が多い患者ほど推奨を適用しやすい。
誤り。多疾患併存では推奨同士の競合や薬剤相互作用などが生じ、単一疾患の推奨を適用しにくくなることがあります。
c 推奨と異なる治療を行うと患者に危険が及ぶ。
誤り。患者の条件によっては推奨と異なる治療が妥当です。異なること自体が直ちに危険を意味しません。
d 当該疾患の患者全員に同一の推奨を適用できる。
誤り。患者の価値観、併存症、重症度などが異なるため、同じ推奨を無条件に全員へ適用できません。
e 患者と医療者の意思決定の材料の一つとして利用する。
正しい。根拠を整理した意思決定の材料として、患者と医療者が利用します。
覚えるポイント
- ガイドラインは意思決定支援。
- 根拠と個別条件、患者の希望を組み合わせます。
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