113B16|第113回 医師国家試験 過去問
診療ガイドラインに示されている「推奨」について正しいのはどれか。
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正解: e
正答
e 「~は行わないほうがよい」という推奨がある。
この問題のポイント
診療ガイドラインの推奨には、実施する方向だけでなく、実施しない方向の推奨もあります。推奨の強さと方向は別々の概念です。
解説
推奨は利益と害、エビデンスの確実性、患者の価値観、資源などを総合して作成します。効果が乏しく害や負担が上回る介入については、行わないことを推奨できます。
弱い推奨は使ってはいけないという意味ではなく、患者ごとの価値観や状況によって選択が分かれ得ることを示します。強い推奨にも適用条件があり、併存疾患や禁忌、本人の意向を無視して機械的に適用しません。新しい知見があれば改訂され、変更まで必ず5年待つ決まりもありません。
選択肢の確認
a 推奨の内容は5年間変更されない。
誤り。新しいエビデンスや状況により更新されます。すべての推奨が5年間固定されるわけではありません。
b 弱い推奨は診療には用いてはならない。
誤り。弱い推奨も診療の参考に用います。個別条件と患者の価値観を踏まえた意思決定が特に重要です。
c 推奨の内容はすべての患者に適用される。
誤り。対象集団や適用条件があり、すべての患者へ一律には当てはまりません。
d 強い推奨に反する診療は行ってはならない。
誤り。強い推奨でも禁忌や患者の意向などによって異なる選択が必要な場合があります。理由を検討し説明します。
e 「~は行わないほうがよい」という推奨がある。
正しい。利益と害のバランスなどから、介入を行わない方向の推奨を示すことがあります。
覚えるポイント
- 推奨には「行う・行わない」という方向と「強い・弱い」という強さがあります。
- ガイドラインは個別の意思決定を支援するもので、一律の命令ではありません。
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