112F10|第112回 医師国家試験 過去問

小児・周産期・女性医学産婦人科妊娠生理・健診

初乳と比較して成乳に多く含まれるのはどれか。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

初乳は出生直後の感染防御に役立つ成分を多く含み、成乳への移行に伴って栄養成分の組成が変わります。

解説

初乳は分娩後早期に分泌され、分泌型IgAやラクトフェリンなどの免疫・感染防御成分が豊富です。分泌量が増えて成乳となるにつれ、一般に脂肪などのエネルギー供給成分が増えます。乳汁の組成は授乳の前後、時刻、産後日数、個人差でも変動するため、固定した濃度が常に続くわけではありません。本問は初乳と成乳の代表的な組成差を比べ、成乳で多い脂肪を選びます。

選択肢の確認

a IgA
誤り。分泌型IgAは粘膜面で病原体の付着などを妨げる成分で、初乳に豊富です。

b 補 体
誤り。補体は免疫防御に関与する蛋白で、初乳に多い防御成分として整理します。

c 脂 肪
正しい。成乳では初乳に比べて一般に脂肪が多く、乳児へのエネルギー供給に寄与します。

d リゾチーム
本問では選びません。細菌の細胞壁に作用する防御成分です。初期には低下しても授乳期間が長くなると増加し、初乳を上回る報告もあります。したがって「成乳では常に少ない」とは覚えず、この設問の公式正答は脂肪と整理します。

e ラクトフェリン
誤り。鉄結合蛋白で細菌増殖の抑制などに関与し、初乳に高濃度に含まれます。

覚えるポイント

初乳は免疫防御成分、成乳は増加する分泌量と脂肪による栄養供給に注目します。

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