112F2|第112回 医師国家試験 過去問
原発巣切除後に再発した転移性肝腫瘍について、最も良好な予後が期待できるのはどれか。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
転移性肝腫瘍の治療成績は原発癌によって異なります。大腸癌肝転移では、条件が整えば切除による長期生存が期待できます。
解説
肝転移は進行癌を意味しますが、全ての原発癌で同じ予後となるわけではありません。大腸癌では門脈系を介した肝転移が多く、原発巣が制御され、肝病変を完全切除でき、十分な残肝機能を確保できる症例では肝切除が有効な選択肢となります。薬物療法の進歩も治療成績に寄与します。本問は原発癌を比較した一般的な傾向を尋ねており、転移個数や肝外病変などを無視して全症例で切除・治癒できるという意味ではありません。
選択肢の確認
a 食道癌
誤り。食道癌の肝再発は全身性再発として薬物療法を中心に考えることが多く、大腸癌ほど肝切除による良好な長期成績が確立していません。
b 胃 癌
誤り。胃癌肝転移も選択された症例で局所治療を検討しますが、一般的には大腸癌肝転移より全身病変の性格が強く予後は不良です。
c 胆囊癌
誤り。胆囊癌の再発肝転移では浸潤性の高い腫瘍生物学や他部位再発も考慮され、大腸癌のような切除成績は期待しにくいです。
d 膵 癌
誤り。膵癌の肝転移再発は全身性進行を示すことが多く、通常は全身薬物療法を検討します。
e 大腸癌
正しい。大腸癌肝転移は、完全切除可能な症例を適切に選ぶことで長期生存が期待できる代表的な転移性肝腫瘍です。
覚えるポイント
肝転移を一律に手術不能と考えず、原発癌、切除可能性、肝外病変、残肝機能を評価します。
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