113A15|第113回 医師国家試験 過去問
30歳の女性。無月経となり市販の妊娠反応検査が陽性のため来院した。月経周期は30~50日型で、最終月経から算出した妊娠週数は10週0日であった。超音波検査で子宮内に心拍を有する胎児を認めるが、頭殿長は妊娠8週2日相当である。 現時点の対応として適切なのはどれか。
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正解: b
正答
b 妊娠週数を修正する。
この問題のポイント
月経周期が不規則で、最終月経と初期超音波に12日の差があります。妊娠初期の頭殿長を用いて妊娠週数を修正します。
解説
最終月経からの計算は排卵時期が一定であることを前提にします。30〜50日周期では排卵が遅れ、最終月経による週数が実際より進んで計算されることがあります。妊娠初期の頭殿長は個体差が比較的小さく、予定日の推定に適しています。
10週0日は70日、8週2日は58日なので、差は12日です。心拍を有する子宮内胎児が確認されており、この時点の大きさの差だけで発育不全や染色体異常と決めるのではなく、まず週数の算定を見直します。週数は以後の健診や胎児発育評価の基準になります。
選択肢の確認
a 自宅安静を指示する。
誤り。出血や切迫流産などの情報がなく、週数の不一致に対する基本対応ではありません。
b 妊娠週数を修正する。
正しい。月経不順による排卵時期のずれを考え、初期の頭殿長で週数を修正します。
c 食事療法を指導する。
誤り。栄養不足を示す情報はなく、今回の差を食事で修正するものではありません。
d 母体の血糖値を測定する。
誤り。血糖評価が妊婦健診で必要な場合はありますが、この週数差への直接の対応ではありません。
e 絨毛検査の必要性を説明する。
誤り。最終月経と頭殿長の差だけで侵襲的な染色体検査の必要性を判断しません。
覚えるポイント
- 妊娠初期の頭殿長は週数決定に用います。
- 不規則月経では最終月経だけによる週数がずれることがあります。
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