113B1|第113回 医師国家試験 過去問
インフォームド・コンセントについて正しいのはどれか。
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正解: e
正答
e 患者の主体性を重んじて行う行為である。
この問題のポイント
インフォームド・コンセントは、患者が説明を理解し、自分の価値観に基づいて選ぶための過程です。書類への署名だけでは成立しません。
解説
医療者は病状、提案する治療の目的・利益・不利益、代替策、治療を受けない場合などを説明し、患者が質問して考えられるよう支援します。十分な理解と自発性を確認することが中心です。
同意は医療者の免責を目的とせず、患者は同意後も意思を変更できます。変更時には実施済みの処置や中止に伴う影響を説明し、安全に対応します。適切な説明と患者の理解を得る努力についての明文規定は医療法にあり、医師法との取り違えに注意します。
選択肢の確認
a 同意後は撤回できない。
誤り。同意後にも意思を変更できます。撤回の希望を受け止め、中止や代替策の影響を説明します。
b 医師法に定められている。
誤り。本問で対応する説明・理解への努力義務は医療法第1条の4第2項です。医師法と区別します。
c 文書で意思を確認すればよい。
誤り。署名の有無だけでなく、内容の理解と自由意思による判断が必要です。
d 医療従事者の責任回避が目的である。
誤り。患者の自己決定を支えるための行為であり、医療者の責任を一律に免除するものではありません。
e 患者の主体性を重んじて行う行為である。
正しい。患者の主体性を尊重し、十分な情報をもとに本人が選べるようにします。
覚えるポイント
- 説明・理解・自発的な意思決定がそろって初めて意味があります。
- 同意書は過程を記録する手段で、理解や免責そのものではありません。
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