113C13|第113回 医師国家試験 過去問
妊娠中の超音波検査所見について正しいのはどれか。
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正解: c
正答
c 妊娠9週の胎児心拍数は160~180/分である。
この問題のポイント
妊娠初期の超音波所見には出現順序がある。胎囊、胎芽心拍、頭殿長による週数推定を整理する。
解説
経腟超音波では、一般に妊娠4~5週ごろに胎囊、5~6週ごろに胎芽と心拍動を確認できるようになる。ただし排卵日のずれや測定条件に個人差があり、1回の所見だけで機械的に流産と判断しない。胎児心拍数は妊娠初期に増加し、9~10週ごろには160~180/分程度に達した後、妊娠中期へ向けて落ち着く。
妊娠初期の予定日補正には**頭殿長〈CRL〉**が有用で、妊娠10週で児頭大横径〈BPD〉を第一に用いるという選択肢は不適切である。BPDはより後の時期に有用となる。また、中腸が一時的に臍帯内へ突出する生理的臍帯ヘルニアは初期の発生過程であり、通常は12週ごろまでに腹腔内へ戻る。15週での突出は生理的所見として片づけない。
選択肢の確認
a 妊娠3週で胎囊を認める。
誤り。妊娠3週は通常、超音波で胎囊を確認するには早い。一般的な確認時期は妊娠4~5週ごろである。
b 妊娠4週で胎芽の心拍動を確認できる。
誤り。胎芽の心拍動は一般に妊娠5~6週ごろから確認する。妊娠4週では通常早すぎる。
c 妊娠9週の胎児心拍数は160~180/分である。
正しい。胎児心拍数は初期に増加し、妊娠9週ごろには160~180/分程度となる。
d 妊娠10週に児頭大横径〈BPD〉で分娩予定日を修正する。
誤り。この時期はCRLを用いた週数・予定日の評価が適している。BPDを用いる時期と混同しない。
e 妊娠15週で生理的臍帯ヘルニアを観察できる。
誤り。生理的臍帯ヘルニアは通常12週ごろまでに消失する。15週まで残れば腹壁異常などを評価する。
覚えるポイント
- 胎囊は4~5週、胎芽心拍は5~6週が目安。
- 初期の週数推定はCRL、生理的臍帯ヘルニアは初期に限る。
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