113C27|第113回 医師国家試験 過去問
40歳の男性。風疹対策のポスターを見て来院した。風疹のワクチン接種は受けておらず感染歴は明らかではない。健康状態は良好で、既往歴に特記すべきことはない。本人はワクチン接種を希望している。 正しいのはどれか。
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正解: d
正答
d ワクチン接種に抗体価の測定は必須ではない。
この問題のポイント
健康な成人で風疹の免疫が不明な場合、接種前の抗体検査を必須とせずワクチン接種できる。医学上の必要性と公費制度の要件を区別する。
解説
風疹の予防接種歴がなく、検査で確認された感染歴もない成人では、免疫を持つと断定できない。本人が希望し、妊娠や重度免疫不全などの禁忌がなければ、抗体価を必ず測定しなければ接種できないわけではない。すでに免疫がある人に接種したことだけで、重大な副反応が高頻度に起こるというものでもない。
風疹ワクチンは注射の生ワクチンである。出題時の2019年には、生ワクチン後に他のワクチンを接種するまで原則27日以上あける運用であり、1週間では不十分であった。2020年10月以降は異なるワクチン同士の間隔制限が見直され、注射生ワクチン同士を別日に接種する場合の27日以上が基本となる。なお、公費助成や特定の定期接種事業では、対象判定のため抗体検査が要件となることがある。
選択肢の確認
a 免疫を獲得している可能性が高くワクチン接種は必要ない。
誤り。年齢だけで免疫獲得を判断できず、接種歴・確実な感染歴が不明なら予防接種を検討する。
b 他のワクチンを接種する場合は1週間以上の間隔をあける。
誤り。2019年の生ワクチン接種後は原則27日以上の間隔が必要で、1週間では短い。現行の異なるワクチン間隔の規則とは区別する。
c 副作用の可能性が高くワクチン接種は避けるべきである。
誤り。健康な成人というだけで副反応の危険が高くなるわけではない。禁忌や体調を確認して接種する。
d ワクチン接種に抗体価の測定は必須ではない。
正しい。一般に接種前抗体測定は医学的な必須条件ではない。ただし公費制度上の対象判定要件は別途確認する。
e 成人のワクチン接種は経口でも行える。
誤り。風疹ワクチンは注射で投与し、経口投与するワクチンではない。
覚えるポイント
- 抗体検査の医学的必要性と助成制度の条件を分ける。
- 生ワクチンの接種間隔は2019年と現行制度で異なる点に注意。
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