113D8|第113回 医師国家試験 過去問
高齢者の高血圧症の特徴でないのはどれか。
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正解: c
正答
c 拡張期高血圧
この問題のポイント
高齢者では動脈の弾力低下により収縮期血圧が上がり、脈圧が広がりやすい。拡張期高血圧は代表的特徴ではない。
解説
大動脈などの弾性動脈が硬くなると、心収縮期に血液を受け止める働きが低下し、反射波も早く戻るため収縮期血圧が上昇する。拡張期の圧維持は弱まり、拡張期血圧が正常または低めで収縮期だけが高い、収縮期高血圧が典型となる。その結果、収縮期と拡張期の差である脈圧が拡大する。
また圧受容体反射や自律神経の調節機能が弱くなり、立位や食事の前後などで血圧が大きく変動しやすい。主要臓器の血流予備能も低下するため、過度の降圧でふらつきや臓器低灌流を来すことがある。高血圧であっても起立性・食後低血圧を併存し得るので、診察室の座位血圧だけで判断せず、症状、家庭血圧、体位変化などを評価する。
選択肢の確認
a 食後血圧低下
特徴に含まれる。食後の内臓血流増加への循環調節が追いつかず、血圧が低下する場合がある。
b 起立性低血圧
特徴に含まれる。加齢や薬剤、自律神経障害などで立位時の血圧維持が不十分になりやすい。
c 拡張期高血圧
正答。典型的特徴ではない。動脈の硬化により収縮期高血圧と脈圧拡大が目立ち、拡張期血圧はむしろ上がりにくい。
d 血圧動揺性増大
特徴に含まれる。圧受容体反射の低下などで、体位・活動・食事に伴う血圧変動が大きくなる。
e 主要臓器血流予備能低下
特徴に含まれる。動脈硬化などで臓器灌流の予備能が低下し、急な降圧や脱水に弱くなる。
覚えるポイント
- 高齢者の高血圧は収縮期高血圧・脈圧拡大が典型。
- 高血圧と起立性・食後低血圧は併存し得る。
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