113E4|第113回 医師国家試験 過去問
医療安全について正しいのはどれか。
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正解: e
正答
e 医療従事者間の良好なコミュニケーションは事故防止に有用である。
この問題のポイント
医療事故の予防では、個人の注意力だけでなく、情報共有と誤りを検出できる仕組みが重要です。報告件数の少なさを、そのまま安全性の高さとは解釈しません。
解説
医療は複数の職種・部署が協働するため、指示の伝達漏れ、認識の違い、確認不足が患者の害につながり得ます。気になる点を伝えやすい関係や、復唱・申し送りなどの構造化されたコミュニケーションは、情報のずれを早く見つける助けになります。
ヒヤリハットを報告しやすい組織では、報告件数が多くなることがあります。重要なのは報告を学習と改善につなげることです。事故を個人の不注意だけに帰し、責任追及に終始すると、報告が隠れて再発要因が残ることがあります。複数者確認も、目的と手順を明確にして実施します。
選択肢の確認
a 医療従事者が過失なく行動すれば事故は起きない。
誤り。機器、環境、手順、情報伝達などの要因もあり、個人が注意するだけではすべての事故を防げません。
b ヒヤリハット事例の報告が少ない病院は事故が少ない。
誤り。報告の少なさは、事例が少ない場合だけでなく、報告しにくい文化や見逃しでも生じます。
c 複数の医療従事者が医療行為での確認を行うと事故が増加する。
誤り。適切に設計した複数者確認は誤りの検出に役立ちます。形だけの確認では効果が乏しい点には注意します。
d 事故を起こした医療従事者の責任追及が再発予防に必須である。
誤り。必要なのは背景要因を分析し、手順や環境を改善することです。個人への責任追及を再発予防の必須条件とはしません。
e 医療従事者間の良好なコミュニケーションは事故防止に有用である。
正しい。疑問や懸念を伝え、指示と状況の認識を共有できることが事故防止に役立ちます。
覚えるポイント
- 報告件数は安全文化にも左右されます。
- 「誰が悪いか」だけでなく「なぜ防げなかったか」を検討します。
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