113E6|第113回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚眼科小児眼科・視機能

眼の加齢による調節力の低下に関与するのはどれか。

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正解: c

正答

c 水晶体

この問題のポイント

近くを見るときは、水晶体の形を変えて屈折力を増やします。加齢でこの変化が起こりにくくなる老視の中心は水晶体の硬化です。

解説

近方視では毛様体筋が収縮し、チン小帯の張力が緩むことで、水晶体が厚くなり屈折力が増します。これが調節です。加齢により水晶体が硬く、変形しにくくなると、近くの物体に焦点を合わせる能力が低下します。

老視は水晶体の透明度が低下する白内障とは別の現象です。また、角膜は眼の屈折に大きく寄与しますが、近方視のために形を能動的に変える主役ではありません。光を屈折させる組織、光量を調整する組織、光を受容する組織の役割を区別します。

選択肢の確認

a 角 膜
誤り。角膜は主要な屈折面ですが、加齢による近見時の調節力低下の中心となる組織ではありません。

b 虹 彩
誤り。虹彩は瞳孔径を変えて入射光量を調整します。近見反応に縮瞳は伴いますが、屈折力を増やす調節そのものとは異なります。

c 水晶体
正しい。水晶体が加齢で硬化し、毛様体筋の働きに応じて十分に形を変えられなくなることが重要です。

d 硝子体
誤り。硝子体は眼球内部を満たし、眼球形状の維持などに関係します。近方視の焦点調節を行う組織ではありません。

e 網 膜
誤り。網膜は光を受容して神経信号に変える組織です。焦点調節の低下ではなく、網膜障害なら視機能障害を別に考えます。

覚えるポイント

  • 調節:毛様体筋収縮→チン小帯弛緩→水晶体が厚くなる。
  • 老視は調節低下、白内障は水晶体混濁です。

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