115D12|第115回 医師国家試験 過去問
外科系脳神経外科脳腫瘍・下垂体
中枢神経原発悪性リンパ腫について正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・c
正解
b 初発症状にぶどう膜炎がある。
c 大部分はB細胞リンパ腫である。
解説
中枢神経原発悪性リンパ腫、PCNSL は、脳、脊髄、髄膜、眼など 中枢神経系に限局して発生するリンパ腫 である。
病理学的には びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫 が大部分を占める。
また、眼内病変を伴うことがあり、ぶどう膜炎様症状 や硝子体混濁で発症することがある。
このため、初発症状として眼症状を示す例がある点が重要である。
各選択肢の検討
a 若年女性に好発する。
誤り。好発は 中高年 であり、免疫抑制状態で増えることもある。若年女性に特有ではない。b 初発症状にぶどう膜炎がある。
正しい。眼内リンパ腫として ぶどう膜炎様 にみえることがあり、眼症状が先行する場合がある。c 大部分はB細胞リンパ腫である。
正しい。PCNSL の大部分は B 細胞系 であり、T 細胞由来は少ない。d 診断時に約半数で全身転移を認める。
誤り。PCNSL は 中枢神経原発 であり、診断時に全身病変を認めないことが前提である。全身リンパ腫の中枢浸潤とは区別する。e 副腎皮質ステロイドは根治的な治療薬である。
誤り。ステロイドには 一時的な腫瘍縮小効果 があるが、根治治療ではない。むしろ投与により病理診断が難しくなることがある。
ひっかけポイント
- 眼症状を伴う PCNSL は、慢性ぶどう膜炎のようにみえることがある。
- ステロイドで縮む ことと、根治できる ことは別である。
- 「原発性」という語がある以上、診断時に全身病変が目立つ選択肢は疑って読むとよい。