115D9|第115回 医師国家試験 過去問
内科系循環器心不全・心筋症
合併症として完全房室ブロックを最も生じやすいのはどれか。
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正解: d
正解
d 心サルコイドーシス
解説
心サルコイドーシスでは、類上皮細胞肉芽腫が房室結節や His 束、脚などの刺激伝導系に浸潤し、高度房室ブロック や 完全房室ブロック を生じやすい。原因不明の房室ブロックをみたときに重要な鑑別である。
各選択肢
a 強皮症
誤り。心筋線維化や不整脈を生じることはあるが、完全房室ブロックを最も起こしやすい疾患ではない。b Sjögren症候群
誤り。成人患者本人に完全房室ブロックを高頻度に起こす典型疾患ではない。抗 SS-A 抗体に関連する 先天性房室ブロック との混同に注意する。c 甲状腺機能低下症
誤り。徐脈や低電位はみられるが、完全房室ブロックの典型ではない。d 心サルコイドーシス
正しい。刺激伝導系病変が重要であり、房室ブロックの代表的原因である。e 全身性エリテマトーデス〈SLE〉
誤り。成人 SLE で完全房室ブロックが最も典型というわけではない。これも新生児ループスの伝導障害と混同しやすい。
ひっかけポイント
- Sjögren症候群 や SLE で連想する房室ブロックは、主に母体抗体に関連する 先天性房室ブロック の話である。
- 成人の完全房室ブロックを最も強く結びつけるのは 心サルコイドーシス である。