117E12|第117回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア救急・集中治療創傷処置・基本手技
成人の動脈血ガス分析を目的とした大腿動脈からの採血について正しいのはどれか。
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正解: c
正解
c 皮膚に対して直角に穿刺する。
手技の基本
動脈血ガス分析のために大腿動脈から採血する場合、大腿動脈は比較的深部を走行しているため、皮膚に対してほぼ直角、90度に近い角度で穿刺します。
一方、橈骨動脈では通常45度前後で穿刺するため、部位によって角度が異なる点が重要です。
この問題の判断軸
動脈採血では、静脈採血と違って
- 目で血管を見て刺すわけではない
- 強く吸引しない
- 抜針後は十分に圧迫止血する
という点を押さえておくと選びやすくなります。
各選択肢の整理
a 穿刺針の太さは18Gを選択する。
誤りです。18Gは太すぎます。動脈採血では一般にもっと細い針を用い、18Gは侵襲が大きすぎます。b 動脈の走行は目視で確認する。
誤りです。大腿動脈は深部を走るため、拍動を触知して走行を確認します。目視で確認するものではありません。c 皮膚に対して直角に穿刺する。
正しいです。大腿動脈穿刺ではほぼ直角に刺入します。d シリンジに十分な陰圧をかける。
誤りです。動脈採血では動脈圧で血液が自然にシリンジ内へ入るため、強い陰圧をかけません。過度の吸引は溶血や気泡混入の原因になります。e 抜針後に穿刺部位をよく揉む。
誤りです。揉むのではなく、しっかり圧迫止血します。大腿動脈は太いため、十分な圧迫が重要です。
実際の注意点
大腿動脈採血後は血腫形成を防ぐため、少なくとも数分以上の圧迫止血が必要です。
特に抗凝固薬内服中や出血傾向のある患者では、止血確認をより慎重に行います。
覚えるポイント
- 大腿動脈は90度近くで穿刺
- 拍動を触知して刺す
- 強く吸引しない
- 抜針後は揉まずに圧迫止血
この4点を押さえておくと、動脈採血の問題に対応しやすくなります。
