117F69|第117回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚脳神経内科神経変性疾患
この患者に認められる可能性が高い症候はどれか。
解答・解説を見る
正解: e
正解
e 姿勢反射障害
解説
この患者は Parkinson病 と考えられ、すでに 歩行中に足が止まる、転倒を繰り返す という症状が出ています。
この状況で最も認められやすいのは 姿勢反射障害 です。
なぜ姿勢反射障害か
Parkinson病 では進行とともに、
- すくみ足
- 歩行障害
- 転倒しやすさ
- バランス保持の低下
が目立つようになります。
これらの背景にあるのが 姿勢反射障害 です。
他の選択肢が誤りな理由
a 下肢痙縮
痙縮は 上位運動ニューロン障害 に特徴的です。
Parkinson病 の筋緊張異常は 筋強剛 であり、痙縮ではありません。
b 測定障害
測定障害は 小脳障害 による所見です。
小脳失調を示す症例ではありません。
c 姿勢時振戦
Parkinson病 の代表的な振戦は 安静時振戦 です。
姿勢時振戦は本態性振戦などで目立ちます。
d 眼球運動障害
眼球運動障害は 進行性核上性麻痺 で重要な所見です。
本症例でまず考える症候ではありません。
e 姿勢反射障害
転倒歴とすくみ足を説明しやすく、最も適切です。
ひっかけポイント
国試では、Parkinson病の筋緊張異常は痙縮ではなく筋強剛である点がよく問われます。
また、振戦も 姿勢時振戦ではなく安静時振戦 が基本です。
覚えるポイント
- Parkinson病:筋強剛、動作緩慢、安静時振戦、姿勢反射障害
- 小脳障害:測定障害
- 上位運動ニューロン障害:痙縮
- 進行性核上性麻痺:眼球運動障害