118E18|第118回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム医療倫理・医療安全医療面接・コミュニケーション
患者に進行がんの告知をする際に適切なのはどれか。
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正解: e
正解
e 悪い知らせを聞く意思があるかどうかを患者本人に確認する。
考え方
進行がんの告知のような悪い知らせを伝えるときは、患者が どこまで知りたいか、今その説明を受ける準備があるかを確認することが重要です。
これは、悪い知らせの伝え方として広く用いられる考え方でもあり、患者の自己決定権と尊厳を守るうえで非常に大切です。
なぜ確認が必要か
患者によって、
- 詳しく知りたい
- 段階的に知りたい
- 家族と一緒に聞きたい
など希望が異なります。
そのため、いきなり一方的に伝えるのではなく、患者本人の意向を確かめてから説明する のが適切です。
各選択肢の整理
a 家族は同席させない。
誤りです。家族同席の要否は 患者の希望 に応じて判断します。患者が望むなら同席は有用です。b 一度だけ説明すればよい。
誤りです。重要な説明は一度で十分理解、受容できるとは限らず、繰り返し確認と補足が必要です。c 患者の解釈モデルは聴取しない。
誤りです。患者が今の病状をどう理解しているかを把握することは、適切な告知の前提です。d 患者の理解度にかかわらず手短に説明する。
誤りです。説明の内容や速さは、患者の理解度や心理状態に合わせる必要があります。e 悪い知らせを聞く意思があるかどうかを患者本人に確認する。
正しいです。これが正答です。
ひっかけポイント
この問題では、「家族に配慮すること」と「患者本人の意思を尊重すること」を混同しないことが大切です。
まず中心に置くべきなのは 患者本人の意向 です。
覚えるポイント
悪い知らせを伝えるときは、
- 環境を整える
- 患者の理解を確認する
- どこまで知りたいか確認する
- わかりやすく段階的に説明する
- 感情への対応を行う
という流れで考えると整理しやすくなります。