118F66第118回 医師国家試験 過去問

総合診療・救急・ケアリハビリテーション脳卒中・神経リハ

受傷後3か月経過しても筋力の回復がない場合、この患者が自宅療養するにあたり最も適切な装具・福祉用具はどれか。 a 歩行器 b 短下肢装具 c 電動車椅子 d 標準型車椈子 e リフト〈移乗動作介助装置〉

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正解: d

正解

d 標準型車椅子

判断のポイント

受傷後 3 か月たっても筋力回復がなく、脊髄損傷高位は T10 と考えられます。
下肢は実用的な歩行に必要な筋力を欠いており、歩行手段の獲得は難しい 状態です。

一方で、上肢機能は正常です。
そのため、自宅療養で最も現実的かつ自立につながるのは、自走できる標準型車椅子 です。

各選択肢の検討

  • a 歩行器
    下肢筋力が不十分で、実用的な移動手段にはなりません。

  • b 短下肢装具
    足関節周囲の補助には使えますが、この症例のような対麻痺では不十分です。

  • c 電動車椅子
    上肢機能が保たれているため、まずは標準型車椅子が適します。電動車椅子は上肢機能低下や自走困難な場合により適応があります。

  • d 標準型車椅子
    正解です。上肢機能を活かして移動自立を目指せます。

  • e リフト〈移乗動作介助装置〉
    介助量が大きい場合には有用ですが、上肢機能が正常であれば移乗自立を目指せるため、最優先ではありません。

国試での判断軸

胸髄レベルの脊髄損傷で 上肢が保たれているかどうか が重要です。
上肢が保たれていれば、日常生活の移動手段としては 標準型車椅子 をまず考えます。

まとめ

この患者が自宅療養するにあたり最も適切なのは、d 標準型車椅子 です。

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