119B17|第119回 医師国家試験 過去問
内科系腎・泌尿器腎機能・CKD
透析導入されていない保存期末期腎不全患者の食事療法で制限が必要ないのはどれか。
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正解: e
正解
e エネルギー
解説
透析導入前の保存期末期腎不全では、尿毒素蓄積や電解質異常、体液過剰を防ぐために、蛋白質、食塩、カリウム、リンの制限が必要になります。
一方で、エネルギーは制限するのではなく、むしろ十分に確保することが重要です。
エネルギー不足になると、体内の蛋白が分解されてしまい、低栄養や筋肉量低下を招きます。
すると、せっかく蛋白質を制限しても、体蛋白の異化によって尿毒素産生が増え、病態が悪化しやすくなります。
したがって、保存期腎不全の食事療法は低蛋白、十分エネルギーが基本です。
各選択肢の整理
a リン
高リン血症や二次性副甲状腺機能亢進症を防ぐため、制限が必要です。b 食塩
高血圧、浮腫、心不全、体液過剰を防ぐため制限します。c 蛋白質
尿毒素産生を抑えるため制限が必要です。
保存期では一般に低蛋白食が基本です。d カリウム
高カリウム血症予防のため、病態に応じて制限します。e エネルギー
十分に確保すべきであり、制限の対象ではありません。
正解です。
ひっかけポイント
「腎不全だから全部制限」と考えると誤ります。
制限すべきなのは蛋白質や電解質、塩分であり、エネルギーまで制限すると低栄養になるのが重要なポイントです。
また、透析導入後は蛋白必要量の考え方が変わるため、保存期と透析期を混同しないことが大切です。
覚えるポイント
- 保存期腎不全では低蛋白、十分エネルギー。
- 一般にエネルギーは標準体重当たり 25〜35 kcal/kg/日を目安に確保する。
- 蛋白質は制限、エネルギーは確保と整理する。