119C66|第119回 医師国家試験 過去問
外科系呼吸器外科気胸・胸膜疾患
その後総合病院へ搬入された。搬入後の状態は意識清明で、体温36.4℃、脈拍132/分、整、血圧92/52 mmHg、呼吸数30/分、SpO2 92%(room air)であった。酸素5L/分をマスクで投与し静脈路を確保して輸液を開始した。初回のCTから2時間後の搬送先の病院での胸部造影CTの肺野条件と縦隔条件とを別に示す。 搬送先の病院での胸部CTでみられる所見はどれか。

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正解: e
正解
e 左胸腔内液体貯留の増加
解説
外傷後に頻脈、低血圧、呼吸数増加が進行しており、さらに胸部CTで認めるべき変化として最も考えやすいのは、左胸腔内液体貯留の増加です。
胸部外傷では胸腔内出血によって血胸を生じることがあり、時間経過とともに液体貯留が増加すると、呼吸障害と循環障害の両方を悪化させます。
本症例の経過はこれに合致します。
各選択肢の整理
a 左気胸
外傷で起こりえますが、この設問では液体貯留の増加が主所見です。b 大動脈解離
外傷後に第一に考えるCT所見としては不適切です。c 縦隔気腫の増加
気道損傷などでみられますが、本症例の主病変とは考えにくいです。d 心囊液貯留の増加
心タンポナーデを示唆する重要所見ですが、この設問で想定される主所見ではありません。e 左胸腔内液体貯留の増加
進行する血胸を示唆し、病態に最も合致します。
正解です。
覚えるポイント
胸部外傷後に低血圧と呼吸状態悪化が進むときは、
血胸の増悪を常に考える。