119F34第119回 医師国家試験 過去問

内科系腎・泌尿器腎泌尿器総論

アニオンギャップが開大する病態はどれか。3つ選べ。

3つ選択
解答・解説を見る

正解: b・c・e

正解

b 糖尿病ケトアシドーシス
c 乳酸アシドーシス
e 尿毒症

判断のポイント

アニオンギャップ開大性代謝性アシドーシスは、測定されない酸が体内に増える病態で起こります。
代表的なのは、

  • ケト酸
  • 乳酸
  • 尿毒症物質

の蓄積です。

一方で、重炭酸イオンが失われ、その分を塩化物が補うタイプでは、高Cl性でアニオンギャップは開大しません

各選択肢の検討

a 下痢

誤りです。
下痢では腸管から HCO₃⁻ が失われるため、通常は 正常アニオンギャップ性代謝性アシドーシス をきたします。

b 糖尿病ケトアシドーシス

正しいです。
ケトン体が増加するため、アニオンギャップが開大します。

c 乳酸アシドーシス

正しいです。
乳酸の蓄積によって、典型的な アニオンギャップ開大性代謝性アシドーシス になります。

d 尿細管性アシドーシス

誤りです。
尿細管での酸排泄障害やHCO₃⁻再吸収障害によるもので、通常は 正常アニオンギャップ性 です。

e 尿毒症

正しいです。
腎不全で硫酸、リン酸などの有機酸が蓄積し、アニオンギャップが開大します。

覚えるポイント

アニオンギャップ開大性代謝性アシドーシスは、古典的には

  • ケトアシドーシス
  • 乳酸アシドーシス
  • 尿毒症
  • 中毒性物質の蓄積

が重要です。

逆に、

  • 下痢
  • 尿細管性アシドーシス

正常アニオンギャップ性 と整理します。

ひっかけポイント

「アシドーシスを起こす病態」を選ぶ問題ではなく、アニオンギャップが開大するかどうかを問う問題です。
下痢や尿細管性アシドーシスも代謝性アシドーシスになりますが、ここでは正答になりません。

まとめ

アニオンギャップが開大する病態は、b 糖尿病ケトアシドーシスc 乳酸アシドーシスe 尿毒症 です。

関連問題

119F33119F35
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)