26PM7|第26回 精神保健福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、注意欠如・多動症(ADHD)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
注意欠如・多動症では、不注意、多動性、衝動性が発達段階に不相応な程度で持続します。不注意には、忘れ物だけでなく、課題を整理し順序立てる困難も含まれます。
解説
注意欠如・多動症では、注意を持続しにくい、課題を最後までやり遂げにくい、必要な物をなくす、忘れやすい、活動を組織化しにくいなどがみられます。したがって、課題や活動を順序立てて行う困難が該当します。他の選択肢は、それぞれ躁病エピソード、身体像の問題、自閉スペクトラム症、統合失調症でみられ得る特徴であり、注意欠如・多動症の代表的症状として選ぶものではありません。
選択肢の確認
1.爽快気分が生じ楽観的に物事を考える。
誤り。気分の高揚や過度な楽観は躁病エピソードでみられる特徴で、注意欠如・多動症の中核症状ではありません。
2.身体に対する著しい認知の歪{ゆが}みを認める。
誤り。身体像の著しい歪みは摂食障害などで問題となり、注意欠如・多動症の定義的特徴ではありません。
3.非言語的コミュニケーションが苦手である。
誤り。非言語的相互交流の困難は自閉スペクトラム症により特徴的で、注意欠如・多動症の中核ではありません。
4.自分の考えが抜き取られるように感じる。
誤り。思考奪取は統合失調症などでみられる自我障害であり、注意欠如・多動症の症状ではありません。
5.課題や活動を順序立てて行うことが困難である。
正しい。活動を組織化して順序立てる困難は、不注意症状の具体的な現れです。
覚えるポイント
注意欠如・多動症の三本柱は不注意・多動性・衝動性であり、「課題の整理や段取りの困難」も不注意に含めます。