27AM77|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、地域活動支援センターのA社会福祉士がBさんの家族と面談を行った時点で用いた方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Aは、複数の利用者家族から子どもの自立と今後についての心配があるという声を聞くことが多くなった。このことから、家族同士が不安を話し合い、将来の子どもの生活について考えるグループワークを行うことにした。Aは、その一環として開催前に参加を決定した利用者家族と個別面談を行った。面談の際、利用者Bさんの母親は「皆さんになじめるか不安です」と話した。AはBさんの母親がグループに期待していることや不安に感じていることを聴いた。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
波長合わせ(tuning in)は、グループ開始前の準備段階で、参加者が持つ期待、不安、葛藤、反応をワーカーが理解し、自分自身の反応にも気づいて援助に備える方法です。
解説
Aはグループ開催前に参加が決定した家族と個別面談を行い、母親の「皆さんになじめるか不安」という感情、グループへの期待、不安を聴いています。これは、参加者がどのような感情や関心を持って参加するかを事前に理解し、予想される反応や援助方法を準備する波長合わせに該当するため2が最も適切です。波長合わせは、メンバー同士を同じ考えにすることではなく、ワーカーが参加者とグループの情緒的な状況に感受性を向ける準備行為です。スクリーニングは目的・構成に照らした参加適否の検討ですが、本事例では参加決定後です。アイスブレイク、集団規範の形成、リーダーシップは実際にグループが始まり、メンバー間の相互作用が生じる中で用いられる概念です。
選択肢の確認
- 1.スクリーニング:適切ではありません。参加条件やグループとの適合性を確認して参加者を選ぶ過程ですが、Bさんの家族はすでに参加が決定しています。
- 2.波長合わせ:正答であり最も適切です。開催前に参加者の期待・不安・感情を聴き、ワーカーが起こり得る反応と援助に備えています。
- 3.アイスブレイク:適切ではありません。開始時に緊張を和らげ、メンバー同士の交流を促す活動であり、開催前の個別面談とは異なります。
- 4.集団規範の形成:適切ではありません。グループ内で許容される行動や価値が相互作用を通じて形作られる過程で、個別面談時点ではありません。
- 5.リーダーシップ:適切ではありません。目標達成と集団維持に影響を与える機能・働き方を指し、期待や不安を事前に理解する方法の名称ではありません。
覚えるポイント
準備期の「参加者は何を期待し、何を不安に感じるか」を理解するのが波長合わせ。選ぶのはスクリーニング、緊張をほぐすのはアイスブレイクです。