27AM78第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目ソーシャルワークの理論と方法

事例を読んで、A相談支援事業所のB相談支援専門員が新任のC相談支援専門員に行ったスーパービジョンについて、適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Bは、一人暮らしのDさん(60歳)からCが不在中に電話を受けた。「担当のCに体調が良くないことを話したら、病院に付き添うから明日一緒に行こうと言ってくれたんですが、先週から保険証(マイナンバーカード)が見あたらなくて病院に行けないんです。明日も無理だと思うので断りたい」というものであった。Dさんを担当しているCに伝えると「Dさんは、昨日会った時にどうして言ってくれなかったんだろう」と落ち込み、どうしたらよいかわからない様子だった。Bは、Cにスーパービジョンを行った。

2つ選択
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正解: 1・4

正答

1、4

この問題のポイント

新任者へのスーパービジョンでは、正解を指示したり感情を軽視したりせず、本人の感情・解釈を言語化し、実際のやり取りを具体的に振り返って、次の支援を自ら考えられるよう促します。

解説

Cは、Dさんが前日に保険証の紛失を話さなかったことを自分への否定のように受け止め、落ち込んでいます。Bが「Cはどう思っていますか」と尋ねる1は、Cの感情、仮定、自己評価を言語化し、支持的に受け止めながら自己覚知を促すため適切です。また、約束時の会話、Dさんの様子、Cの確認内容を具体的に尋ねる4は、事実と解釈を分け、情報収集や関係形成を振り返る教育的スーパービジョンです。保険証を一緒に探すことを直ちに指示する前に、Dさんの体調、受診希望、代替確認方法、本人が求める支援を評価する必要があります。「よくある」と感情を矮小化したり、Bの類似事例をそのまま模倣させたりすると、Cの学習とDさんの個別性を損ないます。

選択肢の確認

  • 1.「DさんがCに話せなかったことをCはどう思っていますか」:正答であり適切です。Cの落ち込みの背景にある感情と解釈を探索し、自己覚知と支持につなげる問いです。
  • 2.「Dさんの安心のために保険証(マイナンバーカード)を一緒に探してあげてください」:適切ではありません。本人の希望と体調、受診方法を評価せず具体策を指示し、Cが支援過程を考える機会を奪っています。
  • 3.「Cのような悩みはよくあることなので、あまり気にしすぎないようにしましょう」:適切ではありません。一般化して不安を小さく扱うのではなく、感情を受け止め、事実に基づく振り返りを支える必要があります。
  • 4.「Dさんと約束した時の状況について詳しく聞かせてもらえますか」:正答であり適切です。会話と状況を具体的に再構成し、Cが情報、関係、対応を検討する教育的な問いです。
  • 5.「私が対応した類似事例を話すので、同じように対応してみましょう」:適切ではありません。類似例をそのまま適用せず、Dさんの意思・環境とCの実践を個別に振り返ることが必要です。

覚えるポイント

良いスーパービジョンの問いは「あなたはどう感じたか」と「その場で何が起きたか」。感情と事実を振り返らせ、安易な安心、指示、模倣で終わらせません。

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