28AM6第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目医学概論

事例を読んで、次のうち、本症例で発生した可能性が最も高い不整脈を1つ選びなさい。 〔事 例〕 会社員のAさん(54歳、男性)は、糖尿病で診療所の外来に通院している。趣味のテニスをしている最中に、突然意識を失って倒れた。同僚が119番通報し、呼吸を確認したところ死戦期呼吸(下顎呼吸)を認めたため、直ちに胸骨圧迫と人工呼吸を開始した。施設職員が自動体外式除細動器(AED)を持参して除細動を実施し、Aさんの意識は回復した。その後、救急隊により病院へ搬送された。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

突然の意識消失、死戦期呼吸、胸骨圧迫の開始、AEDによる除細動後の意識回復という経過から、電気ショックの対象となる致死性不整脈を特定します。死戦期呼吸は正常な呼吸ではないため、心停止として対応します。

解説

AEDが解析して電気ショックを行う代表的な適応は心室細動と無脈性心室頻拍です。選択肢の中では心室細動が該当するため、3が最も可能性が高いと判断できます。心室細動では心室が無秩序に細かく震え、全身へ有効な血液を送り出せません。迅速な胸骨圧迫と除細動が救命に重要です。徐脈や房室ブロックなどは意識消失の原因になり得ますが、通常はAEDのショック適応波形ではありません。

選択肢の確認

1.徐脈
誤り。高度の徐脈で循環不全は起こり得ますが、一般的なAEDの除細動対象ではありません。

2.期外収縮
誤り。期外収縮は予定より早い収縮であり、この経過を最も直接に説明するショック適応波形ではありません。

3.心室細動
正答。心室の有効な拍出が失われる心停止波形であり、胸骨圧迫と早期除細動の対象です。

4.洞不全症候群
誤り。洞結節の機能低下で徐脈などを来しますが、AEDで除細動する代表的な波形ではありません。

5.房室ブロック
誤り。心房から心室への刺激伝導障害であり、重症なら失神し得ますが、除細動の代表的適応ではありません。

覚えるポイント

反応がなく、正常な呼吸がない、又は死戦期呼吸だけなら心停止を疑い、119番通報、胸骨圧迫、AEDを進めます。ショック適応は心室細動・無脈性心室頻拍です。

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