28PM4第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)専門科目精神医学と精神医療

次のうち、全生活史健忘で障害される認知機能として、正しいものを1つ選びなさい。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

全生活史健忘は、自分が誰で、どのような人生を歩んできたかという個人的過去の記憶が広く失われる状態です。記憶の種類を区別します。

解説

全生活史健忘で中心となるのは、自己に関する過去の出来事を時間的・物語的に保持する自伝的記憶の障害です。計算などの認知技能、短時間だけ情報を保つ短期記憶、自転車の乗り方など身体で覚えた手続き記憶、これからする予定を覚える展望記憶とは区別されます。支援では、記憶がないことを責めたり、本人の語りを強引に訂正したりせず、安全を確保し、医師による器質性疾患の除外を含む評価につなぎます。症状名だけで能力全体が失われたと判断しないことも大切です。

選択肢の確認

1.暗算
誤り。暗算は注意、作業記憶、計算能力を用いる課題で、自伝的記憶そのものではありません。

2.短期記憶
誤り。短期記憶は情報を短時間保持する機能で、生活史の広範な喪失とは異なります。

3.手続き記憶
誤り。手続き記憶は技能や習慣の記憶であり、本人の人生の出来事の記憶ではありません。

4.自伝的記憶
正しい。自分の過去の体験と自己の来歴を形づくる記憶が障害の中心です。

5.翌日の予定を覚えておくこと
誤り。将来行うことを覚えておく展望記憶の課題であり、生活史健忘とは区別します。

覚えるポイント

自伝的記憶は「自分の過去」、手続き記憶は「やり方」、展望記憶は「未来の予定」です。健忘では、何を覚えられないのかを具体的に見分けます。

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