107AM038|第107回 助産師国家試験 過去問
出生後24時間以内の早産児に出現しやすい生理学的特徴はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
早産児は出生直後から糖の貯蔵・産生能力と呼吸中枢が未熟なため、低血糖と中枢性無呼吸を起こしやすいです。
解説
早産児は肝グリコーゲン・脂肪の蓄積が少なく、糖新生も未熟です。出生で母体からの糖供給が途絶えると、保温不良や呼吸努力による消費も加わり、出生後早期に低血糖となりやすいため血糖測定と早期栄養が必要です。また延髄の呼吸調節が未熟で、呼吸運動が一時停止する中枢性無呼吸を来します。未熟児貧血は赤血球寿命やエリスロポエチン反応の未熟性などから数週後に目立つ病態です。循環は不安定で低血圧に注意し、カルシウムも高値ではなく早期低カルシウム血症が問題になります。
選択肢の確認
1.貧血:未熟児貧血は通常、生後数週かけて顕在化し、24時間以内の代表的生理所見ではありません。
2.高血圧:早産児では循環移行の未熟性による低血圧が問題となりやすいです。
3.低血糖:糖貯蔵量と糖新生能力が乏しいため出生直後から起こりやすく、正しいです。
4.高カルシウム血症:早産児で注意するのはむしろ早期新生児低カルシウム血症です。
5.中枢性の無呼吸発作:呼吸中枢の未熟性により生じやすく、正しいです。
覚えるポイント
早産児の出生早期は体温、呼吸、血糖、循環を連続的に評価します。「少ない蓄え」と「調節中枢の未熟さ」が病態の軸です。