107AM043|第107回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み41~43の問いに答えよ。Aさん(48歳、未産婦)は身長160 cm、体重45 kg、BMI 17.6。初経12歳。元来、月経周期は45~60日で不規則である。35歳のときに婦人科医院を受診し多囊胞性卵巣症候群、子宮筋腫と診断されたが、その後は自己判断で通院していない。2年前に甲状腺機能亢進症と診断され、内科医院に通院し内服治療中である。半年前から不正性器出血があり、かかりつけの内科医に相談したところ、子宮体癌の疑いがあると言われた。Aさんは子宮体癌と診断され、子宮全摘術と両側付属器切除術を受けた。定期的な経過観察のみで、術後3か月が経過している。現時点でAさんに認められる症状で最も考えられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
閉経前の48歳で両側卵巣を切除するとエストロゲンが急減し、術後早期からほてり・発汗などの血管運動神経症状が出やすくなります。
解説
Aさんは子宮だけでなく両側付属器を切除しているため、卵巣からのエストロゲン分泌が急激に失われ、外科的閉経となります。自然閉経よりホルモン低下が急なため、術後3か月には顔面・上半身の熱感、発汗、動悸などのほてりが最も考えられます。腟・外陰部の萎縮による乾燥や刺激症状は起こり得ますが、選択肢の「搔痒感」は感染・皮膚疾患なども含む非特異的症状です。尿失禁や記銘力低下も手術3か月後に最も特徴的な症状とはいえません。
選択肢の確認
1.尿失禁:骨盤底機能など多因子で起こり、両側卵巣切除後早期の最も典型的な症状ではありません。
2.ほてり:急激なエストロゲン低下による血管運動神経症状であり、最も考えられます。
3.腟の搔痒感:萎縮では乾燥・性交痛などが起こり得ますが、搔痒はより非特異的で感染等も評価します。
4.記銘力の低下:一律に術後3か月で現れる特異的症状ではなく、まず典型的なほてりを考えます。
覚えるポイント
両側卵巣切除では「外科的閉経」。早期はほてり・発汗・睡眠障害、長期は骨量減少や泌尿生殖器萎縮にも注意します。