109AM039|第109回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み39~41の問いに答えよ。Aさん(36歳、未妊婦)は4か月前から月経中の下腹部痛が強くなっていることを自覚し、近くの産婦人科を受診した。月経は規則的で量は正常。既往歴:特記すべきことはない。生活歴:半年前に結婚し、結婚後も仕事を継続している。家族歴:Aさんの母親は乳癌の手術歴があり、母方の祖母が乳癌で死亡している。身体所見:身長157 cm、体重52 kg。検査所見: 内診にて骨盤内に強い癒着や圧痛はみられない。経腟超音波検査で左卵巣内に3 cm大の子宮内膜症性囊胞が確認された。Aさんは医師から月経痛に対して痛み止めの処方を受けた。医師の診察後に、将来の妊娠の計画について助産師が相談を受けた。Aさんは子どもが2人欲しいと考えているという。助産師が行うAさんへの説明で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
36歳で子宮内膜症があり2児を希望する場合は、年齢と疾患による妊孕性低下を踏まえ、早めに妊娠計画を具体化する。
解説
女性の妊孕性は35歳以降に低下が進み、子宮内膜症も卵巣予備能や骨盤内環境へ影響し得る。AさんはBMIが標準範囲で、仕事を辞める必要はない。まだ妊娠を試みた期間が示されず、直ちに不妊治療が必要とは断定できない。3 cmの内膜症性囊胞も症状、増大、悪性疑い、卵巣予備能などを総合して治療を決めるため、妊娠のために必ず手術するとはいえない。希望する家族数と時期を確認し、早めの妊娠を目指して相談を続ける。
選択肢の確認
1.「体重を減らすと妊娠しやすいです」:BMIは約21で標準範囲にあり、減量を優先する根拠はない。
2.「妊娠のために仕事はやめましょう」:就労そのものが妊娠を妨げると断定できず、本人の生活選択を不必要に制限する。
3.「不妊治療を受ける必要があります」:未妊であるだけで不妊と確定せず、現時点で治療が必須とはいえない。
4.「早めの妊娠を目指すことが望ましいです」:36歳という年齢と子宮内膜症、2児希望を踏まえた現実的な説明である。
5.「妊娠のために子宮内膜症の手術が必要です」:3 cm囊胞だけで手術を必須とせず、卵巣予備能への影響も含め個別判断する。
覚えるポイント
年齢・内膜症・希望する子どもの数を合わせ、妊娠計画を早めに具体化する。