107AM053第107回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み53、54の問いに答えよ。Aさん(31歳、経産婦)は身長156 cm、体重59 kg。妊娠中、母児ともに経過は順調であった。妊娠37週3日、20時に腹部緊満感の増強で来院し、内診所見は子宮口4 cm開大、展退度30%、Station -3、陣痛間欠10分であり、そのまま入院した。入院時の胎児心拍数陣痛図では、胎児心拍数基線は145 bpm、基線細変動は正常で一過性頻脈がみられた。妊娠37週4日、6時の胎児心拍数陣痛図(別冊No. 2)を別に示す。このときのAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

107AM053の問題画像
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正解: 2・5

正答

2、5

この問題のポイント

実画像の上段は約120~130 bpmの波形と約80~100 bpmの波形が急に入れ替わり、記録欠損もあります。胎児心拍を確実に捉えているか判定できず、直ちに内診と超音波で確認します。

解説

入院時は基線145 bpmで正常でしたが、6時の図では上段が垂直に途切れながら80~100 bpmへ移り、再び120 bpm台へ戻る箇所が反復しています。母体心拍の混入、トランスデューサのずれ、真の胎児徐脈のいずれかを記録だけで断定できません。Station-3で先進部が高かった経過もあり、内診で子宮口開大、先進部下降、破水・臍帯脱出の有無を評価し、超音波で胎児心拍動・胎位を確認します。安全が確認できないまま経過観察や乳頭刺激で陣痛を強めてはいけません。全開大の確認前に努責も促しません。

選択肢の確認

1.努責を促す。:子宮口全開大や胎児状態を確認できておらず、努責を開始する根拠がありません。
2.内診を行う。:分娩進行、先進部、破水・臍帯の状態を直ちに確認するため適切です。
3.経過観察をする。:胎児心拍か母体心拍かも不明な異常記録を、確認せず観察だけにするのは危険です。
4.乳頭刺激を行う。:胎児健常性を確認する前に子宮収縮を増強させてはいけません。
5.超音波検査の準備をする。:胎児心拍動と胎位を直接確認するため適切です。

覚えるポイント

胎児心拍数が急に母体脈拍域へ移る、垂直に途切れるときは「真の徐脈」と「母体心拍混入」を両方考え、触診・内診・超音波で確認します。

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