107AM055第107回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み55の問いに答えよ。Aさん(30歳、経産婦)は身長162 cm、体重60 kg、特記すべき合併症はなく、妊娠経過に異常は認めず、胎児の発育は順調であった。妊娠38週6日、11時30分に破水感で受診し高位破水の診断で入院した。妊娠39週0日、前期破水の適応のため分娩誘発の方針となり、オキシトシン点滴静脈内注射を開始し、9時30分に陣痛発来した。11時45分に完全破水し、羊水混濁は認めなかった。15時35分に子宮口全開大しStation ±0となった。その後、16時にStation +1、16時30分にStation +2、17時30分にStation +3と経過した。経過中、胎児心拍数陣痛図はreassuring fetal statusであった。その後、19時30分にStation +3であった。このときの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 3)を別に示す。このときの助産師の対応で適切なのはどれか。

107AM055の問題画像
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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

子宮口全開大後4時間、児頭は+3で2時間停滞し、図では反復する急峻な一過性徐脈があります。経腟急速遂娩が可能な位置なので吸引分娩を準備します。

解説

実画像の胎児心拍数基線は約145 bpmで細変動は保たれていますが、陣痛に関連して急に120 bpm前後まで低下するV字型の変動一過性徐脈が反復します。さらに15時35分の全開大から4時間近く経過し、Station+3のまま17時30分から2時間下降していません。分娩第2期遷延・児頭下降停止に胎児負荷が加わるため、全開大・破水済み・児頭低位という条件の下で、医師へ報告し吸引分娩による急速遂娩を準備します。図の収縮は過強陣痛を示さず、オキシトシン中止だけで長い停滞を解決できません。

選択肢の確認

1.経過観察をする。:第2期が長時間で児頭下降も停止し、反復一過性徐脈があるため観察のみは不適切です。
2.吸引分娩の準備をする。:児頭+3、全開大、破水済みで経腟急速遂娩が可能なため適切です。
3.ジノプロスト点滴静脈内注射の準備をする。:すでに全開大でオキシトシン使用中であり、追加の陣痛誘発薬を準備する場面ではありません。
4.オキシトシン点滴静脈内注射中止の準備をする。:過強陣痛は示されず、中止だけで下降停止と胎児負荷へ対応できません。
5.メチルエルゴメトリン静脈内注射の準備をする。:胎盤娩出後の子宮収縮・止血に用いる薬で、児娩出前には用いません。

覚えるポイント

吸引分娩前に全開大、破水、児頭位置・回旋、骨盤適合、膀胱、説明・同意、新生児蘇生体制を確認します。

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