108AM010|第108回 助産師国家試験 過去問
Aさん(39歳、初産婦)は、妊娠36週3日に前期破水で入院した。翌日の午前7時から陣痛が発来し、内診所見は、子宮口4 cm開大、展退度60%、Station -1、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は中央であった。午前11時からの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 2)を別に示す。このときのアセスメントで正しいのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
CTGは基線・細変動を確認したうえで、収縮との関係と波形から一過性徐脈の種類と原因を判断する。
解説
実画像では胎児心拍数基線は約135~140 bpm、基線細変動は保たれている。一方、子宮収縮の前後に開始時刻や深さが一定しない急峻なV字~U字型の一過性徐脈が反復し、最深部は約70~80 bpmに達する。これは変動一過性徐脈で、臍帯圧迫が主な機序である。収縮は過度に密ではなく、母体発熱や持続する胎児頻脈も提示されない。深い徐脈は要対応だが、細変動が保たれたこの図だけで胎児アシドーシスを確定しない。体位変換、子宮収縮薬の確認、医師への報告を行う。
選択肢の確認
1.過強陣痛である。:画像の収縮回数・持続から過強陣痛とはいえず、徐脈の形も収縮過多だけでは説明しない。
2.臍帯圧迫が起きている。:急峻で時相が一定しない変動一過性徐脈が反復しており、臍帯圧迫を示唆する。
3.子宮内感染が起きている。:母体発熱や母体・胎児頻脈など感染徴候が示されず、波形のみで子宮内感染とは判断しない。
4.胎児がアシドーシスである。:重い徐脈には注意するが、基線細変動が保たれた図だけで代謝性アシドーシスを確定できない。
覚えるポイント
急峻で形・時相が変わる変動一過性徐脈は臍帯圧迫。まず体位変換と原因評価を行う。