107PM032|第107回 助産師国家試験 過去問
リトドリン塩酸塩の使用時に注意する母体の副作用はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
リトドリン塩酸塩はβ2受容体刺激薬で、糖代謝への作用による高血糖と、循環負荷による肺水腫に注意する。
解説
リトドリンは子宮平滑筋を弛緩させる一方、β受容体刺激により母体の頻脈、動悸、振戦、高血糖、低カリウム血症などを起こし得る。大量輸液、感染、多胎妊娠、併用薬などが重なると肺水腫の危険も高まるため、呼吸困難、SpO2、呼吸音、水分出納を観察する。呼吸抑制や腱反射低下は、硫酸マグネシウムの中毒徴候との対比が重要である。
選択肢の確認
1.嗜眠:β2刺激薬に特徴的な副作用ではなく、中枢抑制より振戦や動悸がみられやすい。
2.高血糖:グリコーゲン分解など糖代謝への作用で血糖が上昇し得るため、注意が必要である。
3.肺水腫:循環負荷や水分貯留等を背景に発症し得る重篤な副作用である。
4.呼吸抑制:リトドリンの代表的作用ではなく、硫酸マグネシウム中毒などで注意する所見である。
5.腱反射低下:高マグネシウム血症の重要な徴候であり、β2刺激薬の典型的副作用ではない。
覚えるポイント
リトドリンは「頻脈・振戦・高血糖・低K・肺水腫」。硫酸Mgの「腱反射低下・呼吸抑制」と区別する。