109PM033第109回 助産師国家試験 過去問

Aさん(28歳、経産婦)はオキシトシン点滴静脈内注射を使用し、体重3,000 gの児を正常分娩で出産した。分娩所要時間は12時間、会陰裂傷はⅠ度で縫合せず、産道損傷はない。分娩時出血量は400 mLだった。分娩後1時間のバイタルサインは異常所見なく、出血量30 mL、子宮底は臍下1横指であった。分娩後2時間のバイタルサインは異常所見なく、出血量50 mLであり、子宮底は臍下1横指で硬度は輪状マッサージにて良好であった。尿意はなく、膀胱充満をわずかに触知した。このときのAさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: 2・3

正答

2、3

この問題のポイント

分娩後2時間で膀胱充満があり子宮収縮はマッサージで保たれるため、安全を確認して排尿を促し、さらに1時間後の出血を再評価します。

解説

Aさんはバイタルが安定し、分娩後2時間までの追加出血は80 mLですが、尿意がなく膀胱を触知します。膀胱充満は子宮を偏位させ弛緩出血の原因になるため、起立時のふらつきと下肢感覚を確認して付き添い、トイレ歩行を促します。排尿できなければ導尿を検討します。オキシトシン使用歴と子宮硬度がマッサージで改善した経過から、退室後も1時間程度で出血・子宮底を再確認します。

選択肢の確認

1.内診を行う。:産道損傷や遺残を疑う持続出血がなく、現時点で内診を行う根拠はありません。
2.トイレ歩行を促す。:膀胱充満を解除するため、転倒に注意して付き添い下でトイレ歩行を促すのが適切です。
3.1時間後に出血量を観察する。:子宮硬度がマッサージで改善したため、1時間後に出血量と子宮復古を再観察します。
4.飲食を控えるように説明する。:循環が安定しており、飲食を一律に控える必要はありません。
5.点滴静脈内留置針を抜去する。:分娩誘発後で出血経過の観察中なので、静脈路を直ちに抜去せず必要性を再評価します。

覚えるポイント

分娩直後は「子宮・出血・膀胱」。尿閉を解除し、改善しても再出血を時間をおいて確認します。

関連問題

109PM032109PM034
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)