107PM033|第107回 助産師国家試験 過去問
Aさん(34歳、初産婦)は妊娠35週3日に妊婦健康診査のため来院した。外来待合室で意識を消失し、心肺停止状態となった。このときの対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 2・4
正答
2、4
この問題のポイント
妊娠後半の心肺蘇生でも胸骨圧迫の基本は非妊娠時と同じで、仰臥位で胸骨下半分を100~120回/分で圧迫し、同時に子宮を左方へ用手移動する。
解説
左側臥位では胸骨圧迫の質が低下するため、硬く平らな面で仰臥位とし、子宮による大動静脈圧迫は子宮の左方移動で軽減する。胸骨圧迫は胸骨下半分、毎分100~120回、人工呼吸との比は高度気道確保前なら30:2である。妊娠35週では子宮底が高く、通常の蘇生で速やかに自己心拍が再開しない場合に備えて蘇生的帝王切開の準備を直ちに進める。
選択肢の確認
1.左側臥位にする。:大動静脈圧迫は軽減するが、質の高い胸骨圧迫が困難になるため、仰臥位で子宮を左方へ移動する。
2.帝王切開の準備をする。:妊娠後半の心停止では母体蘇生と胎児救命のため、蘇生的帝王切開を遅滞なく準備する。
3.胸骨圧迫を80回/分で行う。:推奨される圧迫速度は毎分100~120回であり、80回では遅い。
4.胸骨下半分で胸骨圧迫を行う。:妊婦でも標準の圧迫部位は胸骨下半分である。
5.胸骨圧迫と人工呼吸を10:2の割合で行う。:高度気道確保前の成人心肺蘇生は30:2で行う。
覚えるポイント
妊婦心停止は「仰臥位で高品質CPR+子宮左方移動+早期に帝王切開準備」。圧迫は胸骨下半分、100~120回/分、30:2。