107PM050|第107回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み48~50の問いに答えよ。Aさん(21歳、大学生、未婚)は腹痛を主訴に救急外来を受診した。Aさんの意識は清明で、体温38.0 ℃、脈拍85/分、整、血圧118/78 mmHgであった。診察の結果、Aさんは陣痛発来しており、内診所見では既に破水しており、子宮口全開大、Station +2であった。児は頭位で推定体重は3,000 g。Aさんは1人暮らしで、特定のパートナーはおらず妊娠の自覚もなく、1年以上病院への受診歴はない。HIV抗体陰性、HBs抗原陰性、HCV抗体陽性、梅毒スクリーニング検査陰性、新型コロナウイルス〈SARS-CoV-2〉PCR検査陰性、胸部エックス線写真で肺野に異常陰影は認められない。Aさんは実家で家族の支援を受けて子育てをすることになり、母子は日齢7に退院した。退院後3日の夜、産科病棟にAさんから電話があり、児の臍が取れた後、浸出液が認められると相談があった。Aさんは、児の臍は湿潤しており、淡黄色の浸出液が少量認められるが悪臭はなく、臍周囲の発赤・腫脹も臍出血も認めず、発熱もなく元気で哺乳も良好であると話した。助産師の説明で適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
臍脱落直後の少量の淡黄色浸出液は、悪臭、周囲発赤・腫脹、出血、発熱がなければ治癒過程として観察でき、乾燥するよう臍をオムツの外へ出す。
解説
臍は清潔かつ乾燥した状態を保つのが基本である。本児は全身状態と哺乳が良く、局所の発赤・腫脹・悪臭もないため、臍炎を疑って夜間に救急受診する所見ではない。オムツの上端を臍より下へ折り、尿や便による汚染と蒸れを防ぐ。清潔な沐浴は継続でき、消毒薬を毎日塗るより、洗浄後に水分をよく乾かす。悪臭、膿性排液、発赤拡大、発熱等があれば受診を促す。
選択肢の確認
1.「しばらく沐浴を中止してください」:臍脱落後の少量浸出液だけで中止する必要はなく、洗った後に十分乾燥させる。
2.「ポビドンヨードで臍を毎日消毒してください」:感染徴候のない臍に一律の連日消毒は不要で、乾燥と清潔を保つ。
3.「臍が蒸れないようオムツの外に出してください」:湿潤と汚染を避け、乾燥を促す適切な臍ケアである。
4.「今すぐに家の近くの病院の救急外来を受診してください」:発熱、哺乳不良、周囲発赤・腫脹、悪臭がなく、直ちに救急受診する状況ではない。
覚えるポイント
臍ケアは「清潔・乾燥・オムツの外」。発赤拡大、腫脹、悪臭、膿、発熱、哺乳不良は感染の警告所見である。