第108回・2025年

108AM012|第108回 助産師国家試験 過去問

甲状腺機能亢進症合併妊娠で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解3

正答

3

この問題のポイント

妊娠中に甲状腺機能亢進が十分制御されないと、流産、早産、FGR、妊娠高血圧などの母児リスクが上がる。

解説

甲状腺ホルモン過剰が持続すると母体の頻脈、心不全、甲状腺クリーゼに加え、早産や胎児発育不全などが起こりやすい。抗甲状腺薬は胎盤を通過し、過量では胎児甲状腺機能低下や甲状腺腫を起こし得るため、妊娠時期に応じた薬剤を最小有効量で用いる。Graves病は妊娠後半に軽快することがある一方、産後は再燃しやすい。全妊婦への一律スクリーニングではなく症状・既往・リスクに応じ検査する。

選択肢の確認

1.抗甲状腺薬は胎児の甲状腺機能を亢進させる。:抗甲状腺薬は胎盤を通り、過量では胎児機能低下を招き得るため『亢進させる』は逆である。
2.甲状腺機能亢進症は産後に軽快することが多い。:妊娠後半に軽快することはあるが産後は再燃しやすく、産後に軽快するとの一般化は不適切である。
3.甲状腺機能亢進状態が続くと早産のおそれがある。:未治療・コントロール不良では早産を含む妊娠合併症の危険が高くなる。
4.妊婦全員に甲状腺機能検査を行うことが推奨されている。:甲状腺検査はリスクに応じて行い、無症状の妊婦全員に一律実施する推奨ではない。

覚えるポイント

甲状腺機能亢進は『適切に治療・胎児機能低下に注意・産後再燃』を押さえる。

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