108PM045第108回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み45~47の問いに答えよ。Aさん(38歳、初産婦)は妊娠39週0日、胎児機能不全のため緊急帝王切開を受け、男児(Bちゃん)を出産した。羊水混濁は認めなかった。児は生後20秒で手術台から蘇生台に到着したが全身にチアノーゼを認め、啼泣はなく、筋緊張の低下が認められた。蘇生の初期処置で必要なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3、4

この問題のポイント

呼吸がなく筋緊張が低下した正期産児の初期処置では、保温下で皮膚を乾燥し、気道を適切な位置に保って口腔内の分泌物を必要に応じ吸引します。

解説

新生児蘇生の初期処置は、保温、適切な体位での気道開通、必要時の口・鼻の吸引、皮膚乾燥と刺激です。Bちゃんは羊水混濁はないものの、啼泣がなく筋緊張が低いため、放射保温台下で濡れた皮膚を拭いて乾燥させ、頭部を気道が開く位置にし、口腔に気道閉塞の原因となる分泌物があれば吸引します。その後、呼吸と心拍数をただちに評価し、無呼吸・あえぎ呼吸または心拍数100/分未満なら陽圧換気を開始します。酸素とSpO2モニタはその後の酸素化に応じ、胸骨圧迫は適切な換気後も心拍数60/分未満のときに行います。

選択肢の確認

1.胸骨圧迫:胸骨圧迫は初期処置ではなく、有効な陽圧換気を行っても心拍数が60/分未満の場合に開始します。
2.酸素投与:酸素は呼吸・心拍と酸素化を評価して使用するもので、皮膚乾燥や気道確保に先行して全員に行う初期処置ではありません。
3.皮膚乾燥:濡れた皮膚を速やかに乾燥させることは気化熱喪失を防ぐ保温と呼吸刺激になり、蘇生の初期処置に含まれます。
4.口腔内吸引:啼泣がなく気道分泌物による閉塞が考えられるときは、気道位を保ち、必要に応じて口腔内から吸引します。
5.経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉モニター装着:SpO2モニタは酸素投与や蘇生が必要な場合の評価に用いますが、乾燥・体位・気道確保より前に行う二つの初期処置の選択にはなりません。

覚えるポイント

蘇生は「保温・体位・必要時吸引・乾燥刺激→呼吸/心拍評価→必要なら陽圧換気」の順です。

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