108PM047|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み45~47の問いに答えよ。Aさん(38歳、初産婦)は妊娠39週0日、胎児機能不全のため緊急帝王切開を受け、男児(Bちゃん)を出産した。羊水混濁は認めなかった。児は生後20秒で手術台から蘇生台に到着したが全身にチアノーゼを認め、啼泣はなく、筋緊張の低下が認められた。BちゃんはNICU入院後、保育器内で経鼻的持続気道陽圧呼吸療法〈CPAP〉(吸入酸素濃度25%)を装着し、末梢静脈路が確保されてブドウ糖液による輸液を開始された。輸液療法開始後早期に静脈内投与されるのはどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
経口摂取できず静脈路で管理する新生児には、ビタミンK欠乏性出血を防ぐため、経口に代えて早期にビタミンKを静脈内投与します。
解説
新生児は胎盤を通じたビタミンK貯蔵が少なく、腸内細菌叢も未発達なため、予防投与が必要です。BちゃんはCPAPで呼吸管理中、多呼で哺乳できず、末梢静脈路からブドウ糖輸液を受けています。そこでビタミンK欠乏性出血予防のため早期にビタミンKを投与します。アドレナリンは適切な換気と胸骨圧迫後も心拍数60/分未満の蘇生例に用いますが、本児は心拍数160/分です。初期輸液への塩化カリウム添加は尿量と腎機能を確認する前に行わず、無水カフェインは主に早産児の無呼吸発作に用います。
選択肢の確認
1.ビタミンK:新生児はビタミンKが欠乏しやすく、本児は多呼で経口摂取できないため、確保された静脈路から早期に予防投与します。
2.アドレナリン:アドレナリンは適切な換気と胸骨圧迫後にも心拍数60/分未満が続く場合の蘇生薬で、心拍数160/分の本児に適応はありません。
3.塩化カリウム:新生児の輸液では自発排尿と腎機能が確認される前に塩化カリウムを投与すると高カリウム血症の危険があります。
4.無水カフェイン:無水カフェインは主に早産児の未熟性無呼吸に用いる呼吸刺激薬で、正期産の本児のCPAP管理だけを理由に投与しません。
覚えるポイント
NICU入院新生児の初期静注は「予防的ビタミンK」。KClは排尿確認後、アドレナリンは蘇生適応時です。