108AM052|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み50~52の問いに答えよ。令和4年(2022年)3月1日、Aさん(27歳、初産婦)は妊娠28週0日、自宅で胎動の減少、性器出血、持続的な腹部の痛みを認めた。かかりつけの地域周産期母子医療センターを受診し、直ちに常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開術にてBちゃんを出産した。Bちゃんの出生時の体重は1,300 g、Apgar〈アプガー〉スコアは1分後2点、5分後3点、10分後4点であり、蘇生処置が行われた。その後、重症新生児仮死の診断でNICUに入院し、人工呼吸器が装着され、閉鎖式保育器に収容された。Bちゃんが入院中の病棟の病床数は、NICU 6床、GCU 12床、合計18床である。3交代制で、深夜勤帯はNICU 2名、GCU 2名の合計4名の看護師または助産師と新生児科医師1名が勤務している。近年、自然災害が多発しているため、深夜勤帯に災害が発生したことを想定した避難訓練を実施した。訓練では、NICUで緊急避難が必要な場合の避難優先順位について確認した。優先順位が高いのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
病棟の緊急避難は、自力呼吸で経口哺乳中など移動に医療機器と大人数を要しない安定児を先に安全区域へ移す。
解説
災害時は火災・建物・ライフラインの危険を確認し、指揮者の下で医療依存度別に避難する。コットで経口哺乳できる児は呼吸循環が安定し、少ない介助で短時間に移送できるため、まず多数を安全な場所へ移す優先度が高い。人工呼吸器、酸素、動脈ライン使用児は、機器、電源・ボンベ、モニター、複数職員を確保してから安全に移送する。これは重症児を放置する意味ではなく、必要な支援資源を同時に配置する。
選択肢の確認
1.酸素投与中の児:酸素源、投与回路、モニターを保った移動が必要で、安定児より多くの準備を要する。
2.人工呼吸器管理中の児:呼吸器、携帯電源、用手換気、多数職員が必要で、準備なしに先行できない。
3.動脈ライン挿入中の児:ラインを保護しつつ血圧・循環を監視する必要があり、移送負担が高い。
4.コットで経口哺乳を行っている児:コットで経口哺乳できる安定児は少ない支援で速く避難でき、優先度が高い。
覚えるポイント
NICU避難は『安定児を早く多数退避・重症児は機器と人員を保って移送・指揮命令を一本化』。