108AM018|第108回 助産師国家試験 過去問
Aちゃん(6か月、男児)は、救急外来に搬送された。母親は「Aちゃんが泣き止まないため、父親があやすつもりで強く揺さぶったところ、しばらくしたらぐったりした」と話している。Aちゃんは、CT検査の結果、硬膜下血腫が確認された。外見上の外傷は認められなかった。このときAちゃんに生じている可能性が高いのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
強い揺さぶり後の意識低下と硬膜下血腫では虐待による頭部外傷を疑い、網膜・眼底出血を検索する。
解説
乳児の頭部は大きく頸筋が弱いため、激しい揺さぶりで脳と架橋静脈、網膜に大きな加速減速力が加わる。虐待による頭部外傷では、硬膜下血腫、網膜出血、脳障害が組み合わさり、外表傷が目立たないこともある。呼吸・循環・意識を安定させ、眼科的評価、全身骨撮影などを多職種で行い、児の安全確保と法定の通告を進める。下血、鼓膜穿孔、股関節脱臼は本病態の典型的随伴所見ではない。
選択肢の確認
1.下血:消化管出血は激しい揺さぶりによる頭蓋内損傷の代表的組合せではない。
2.眼底出血:加速減速で網膜血管が損傷し、硬膜下血腫とともに眼底出血を認めやすい。
3.鼓膜穿孔:耳への直接外傷がなく、鼓膜穿孔を最も生じやすい状況ではない。
4.股関節の脱臼:股関節脱臼は揺さぶりによる頭部外傷の典型所見ではなく、別の機序を考える。
覚えるポイント
乳児の強い揺さぶりでは『硬膜下血腫・網膜出血・脳障害』。外傷が見えなくても安全確保する。